幹之メダカは、改良メダカの歴史を塗り替えた超メジャー品種で、青白く輝く体外光が最大の特徴です 。楊貴妃メダカと並び、現代のメダカブームを牽引してきた2大品種の一つとして位置づけられています 。
幹之メダカは固定率が非常に高く、誰が育ててもほとんど親と同じ形になるため、改良メダカの中で最も簡単と言っても差し支えないです。
幹之はある意味完成した見た目であるため、上級者の中でもかなり人気が高いです。
幹之は安価で全国のホームセンターなどでも販売されています。
幹之メダカの特徴

幹之メダカ作出の歴史
2007年、愛媛県の菅高志氏が「第一回めだか品評会」(日本メダカ協会主催)に「背中光強メダカ」として出品したのが始まりです 。その後「めだかの館」でさまざまな品種と交配が進められ、翌2008年に背中に輝く青色の光を持つメダカが完成しました 。「幹之(みゆき)」という名前は、菅氏の娘さんの名前にちなんで命名されました 。
幹之メダカの特徴
幹之メダカは青色から黒色の体色に、背中一面が光る「体外光」を持っています。この体外光は長い年月をかけて改良されたもので、作出当初は背中の一部が光るだけの「点光」でした。それが背中一面が光るように改良され、さらに顔やヒレまでも光るようになり、「幹之フルボディ」「鉄仮面」と呼ばれるようになりました。現在では改良が進み、ほとんどの幹之がフルボディになっています。
さらに、ヒレが青白く光る「サンセット極龍」や、上見だけでなく横も体外光が乗る「プラチナ幹之」という品種も作出されています。
また、幹之の体外光は様々な品種に取り入れられています。マリアージュを始めとするワイドフィンの品種も体外光が乗っていますし、三色ラメに体外光を取り入れた「三色ラメ体外光」などがあります。
幹之メダカ自体はある意味外見が完成してしまったといっても差し支えなく、これ以上改良する余地がほぼないと言えますが、体外光というパーツは様々な最新品種の中に活かされているのです。
体色・体型

体色は青〜グレーに見え、これは黄色素胞を持たないためです 。体型は普通体型が基本で、改良当初は普通体型のメダカに光沢が出ることは考えられておらず、その常識を覆した品種です 。
体外光(最大の特徴)
背中の虹色素胞がグアニン結晶を規則的に並べることで、青白い体外光を生み出しています 。光の入り方によって以下のグレードに分類されます:
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弱光:背ビレ付け根あたりまで光る
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強光:腹ビレあたりまで光る
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スーパー光:背中の大部分が光る
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強スーパー光 / 極光(フルボディ・鉄仮面):口先から尾ヒレまで全身が光る
ラメの有無
標準の幹之メダカ単体には鱗のラメはありませんが、ラメ形質は体外光・体内光と同じく虹色素胞由来で、派生品種の黒ラメ幹之や三色ラメ幹之には豊富なラメが現れます 。
体内光
背ビレ付近の体内にぼんやり光る形質で、上見(うわみ)でのみ確認できます 。
ヒレの形状
基本的には標準のヒレ形状。ただし派生品種の「松井ヒレナガ(スワロー)」では各ヒレが大きく伸長します 。
相場・価格
幹之メダカは流通量が多く比較的手頃です 。ホームセンターなどでも販売されています。
ヤフオクやメダカ専門店では卵・成魚ともに流通しており、誰でも入手しやすい品種です 。
幹之メダカの飼育難易度
飼育難易度:★☆☆☆☆(易しい) 。改良メダカの中では特に丈夫で、初心者にも適しています。さらに、固定率も非常に高く9割以上のメダカが親とよく似た体型・体色になります。ただし、体外光を最大限伸ばすには飼育環境の工夫が必要です:
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白い容器で飼育すると体外光が強く発現しやすい(黒容器では光が消えることも)
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水温が30℃を下回ると体外光の伸びが悪くなる
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屋外・日光下での上見飼育が光を最も美しく楽しめる
繁殖
繁殖難易度は通常のメダカと変わらず容易で、固定率は非常に高いです。
繁殖条件:
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水温18℃以上(最適25℃前後)
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日照時間12〜14時間以上
繁殖のポイント:
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種親には体外光がしっかり入った個体を選ぶことで、子への遺伝率が上がる
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卵は食害されやすいため、産卵床を別容器に隔離することが重要
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孵化日数の目安:水温(℃)× 日数 = 250(例:30℃なら約8日で孵化)
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針子(稚魚)は餓死リスクが高いため、グリーンウォーターや頻繁な給餌が有効
主な派生品種
幹之メダカの形質を引き継ぐ品種は数百種以上存在すると言われています 。代表的なものを以下に紹介します:



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